1. 授業科目資料

国語教育コース

シラバス

 
科目名 漢字学基礎
開講学年・学期 1年前期
担当者 河井 昭乃
授業の到達目標及びテーマ 漢字についての基礎知識を習得する。
授業概要

漢字の歴史を概観し、三千年以上前に中国で生まれた漢字が、中国のみならず日本を含めた東アジア地域に伝播し、現在にいたるまで時間と空間を越えて使われ続けている意味を考える。さらに近代以降の漢字政策や漢字文化の変容についても考察する。

※予習・復習
授業前には関連する参考書を読み、各自の興味・疑問の所在を確認して授業に臨むこと。
授業後には授業のポイントをまとめ、新出の術語を確認し定着をはかること。

シラバスの到達目標 漢字の起源とその歴史、字形・字音・字義、漢学研究の歴史について理解し、説明できるようになる。また、日本語を含む漢字文化の特質を把握し、日本語表記を支える漢字・漢語ありかたについて理解を深める。歴史的な漢字文化の理解のうえに現代の漢字政策の状況を踏まえ、漢字の将来に対する視座の獲得をめざす。
授業計画 1  はじめに―漢字文化圏とは
2  漢字の起源
3  甲骨文・金文について
4  隷書について
5  秦による文字統一
6  行書・草書・楷書について
7  小学のおこり―『爾雅』
8  『説文解字』
9  六書について
10 韻書について
11 日本への伝播―字音・字義の受容と変容
12 漢語から漢文訓読を考える
13 漢字の現在―中国の簡体字・日本の常用体
14 漢字教育について
15 漢字の将来を考える
テキスト プリントを配布する
参考書 授業時に指示する
試験及び方法 定期試験を実施する
学生に関する評価 期末試験・中間課題・コメントシート・授業への参加態度により総合的に評価する
再試験 ---