米作りが伝承された縄文時代から約2,000年もの長い間,私たちの祖先は今日まで「農業用水」を手に入れるため様々な努力をしてきました。用水堰とは,この農業用水を河川から取り入れるための施設のことです。一般に,用水路の水を流入させるのに必要な水位を得るために,河川を横切って設ける取水堰と,川の流れなどから水を取り入れる取水口からなりたっています。長良川流域には長良川を水源とする農業用水が数多くあり,水の取り入れ口に用水堰が設置されています。 中でも,郡上市白鳥町越佐で取水する剣用水は,白鳥町・大和町の農業用水として重要な役割を果たしています。 また,同じ郡上市白鳥町内二日町で取水する大井上用水は白鳥町の市街地を通る生活用水として古くから利用されてきました。