デジタルアーカイブとは
デジタルアーカイブとは、過去や現在の価値のある資料を、次の世代でも役立てるためデジタルデータとして保管し、活用していくことです。
デジタルアーカイブとして、文化活動をデジタル化し、保管することで、情報をデジタルデータとして活用できるようになり、インターネットで世界に情報を発信したり、過去のデータをもとに、新たな企画やアイデアの創造につなげやすくなります。
デジタルアーカイブの意味
デジタルアーカイブという言葉は、「デジタル」と「アーカイブ」という単語を組み合わせた造語です。
「デジタル」とは情報を離散的な値で表現することです。連続している時間を数字で区切って表示するデジタル時計を想像すると分かりやすいかもしれません。アナログデータをコンピュータで扱えるよう、0と1で構成された離散的なデジタルデータに変えることをデジタル化といいます。
次に、「アーカイブ」の意味です。アーカイブという言葉は、古代ギリシアで市民を代表し市民を管理するための法を作成していた上級政務執行官(アルコン)の家・住居「アルケイオン」(arkheion)が語源とされています。
主として図書形態化されていない文書、特に議事録や報告書、記録書類などの公式文書を保存する場所・機能を持った文書館のことを意味するようになりました。現在では、図書館や博物館、自治体、企業の資料を保存・活用することも広くアーカイブとされるようになりました。
「集める」「管理情報を付加して保存する」、「利用する」というのがデジタルアーカイブの概念です。
デジタルアーカイブの制作過程
デジタルアーカイブは様々な情報技術を用いて行います。デジタルアーカイブについて学ぶことで、今の情報化社会に役立ち、活躍できる知識・技術を身に着けることができます。
記録
デジタルアーカイブの対象は多岐にわたります。そのため資料について事前に調査し、静止画や動画など、資料にあった撮影方法で記録します。撮影した際の状況も記録しておきましょう。
保存
誰が見ても伝わるように、記録した資料についての詳細な情報を付加して保存・管理します。
発信
誰でも閲覧・利用できる形にして、インターネットで国内や海外へ情報発信します。
評価
利用状況やアンケート調査で評価を行います。
その評価を基に足りなかった部分などを新たに記録します。