美濃加茂市 古井町」カテゴリーアーカイブ

S.Fさん 古井から掛川へ

ほんで私の部隊は古井まで行って、その時分は青年やったもんでね、青年の人んたと一緒にお勤めしとったもんでね、古井から青年の人が2、3人一緒に汽車に乗って、岐阜まで送っていただいて。ほんで岐阜からはまあ?もんで、三重県の久居まで行って、23日に入隊したということで。全然知らん人んたと兵隊さん一緒になったね。そこで部隊編成をして、私は歩兵の連隊砲っていう、小銃やなしに大砲やね。口径が7.5cm。弾飛んでいくとこやね。そこが7センチ5ミリのこういうね。それを引っ張ったりね、いろいろする。馬も…何匹やったか。覚えないけどもおるわ。僕たちは、ごこく?ってやつ知っとる?三重県の久居で部隊編成をして、少年兵教育っちゅうものを三月やって、それから移動やっちゅってね、その兵器やとかいろいろ持って汽車に乗って、どこへ行くのか知らんと思って、夜移動やったもんでね。全然どこやなんや知らんもんでわからへんやら。で、ほしたら夜中に着いた。どこや知らんと思って行ったら豊橋から、二俣線ちゅう汽車に乗って、着いたとこやね、あそこは掛川ちゅう駅があるけどそこまでの中間、静岡県で降りて。部隊本部は無かったもんで、中学校の教室を開けてもらってそこ入ったね。僕らはそれぞれ小隊ごとに分かれて、小隊っちゅうとだいたい20人か30人くらいやないかな覚えないけども。公民館あるでしょ、部落の。そういうとこへ収容されたんや。

S.Fさん 赤紙

僕らの上の兵隊さんはね、召集兵って知っとるか。何月いつかに入隊すべしっていう、赤紙が来るわけ。その赤紙が来ることも、僕は役場で宿直やなんかやるでしょ。そういう電話がくるの。召集令状が来たで取りに来いっちゅうて。判持ってね、取りに。どこへ行った覚えないが、古井の駐在所やなかったか知らんと思うけども、行ってもらってくる。判を押してもらってきてね、その兵隊さんのとこへ持っていくの。持ってって。「こういうふうで赤紙がきたで、ご苦労様ですけども、何日には入隊してください」とお願いをして、出てくんやね。それは兵隊に今まで行ってきた星のある人ね。そういう人んた、日にちある限り、ちゃんと間に合うように行かれるわけですけども。それから行くときには、まあ出陣ちゃうか、村の人がね、太田の駅まで古井の駅まで見送りをして下れる、一緒に行って下れる。古井駅行って、そしてまあこういうふうで行くんだという挨拶をしてね、古井から汽車に乗って、それぞれの司令される部隊に、行くわけやおね。