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∵席田小学校で雅楽体験が行われました! ∵ギャラリー ∵雅楽の簡単な説明席田小学校で雅楽体験が行われました!
平成27年6月13日(日)に岐阜県本巣市にある席田(むしろだ)小学校で、世界最古のオーケストラと呼ばれ受け継がれている雅楽の体験が行われました。
「席田を歌おう」計画として、席田小学校の児童たちに雅楽の謡物(うたいもの)「催馬楽(さいばら)」の曲名「席田」についての授業を行い、実際に席田を歌えるように練習を行いました。6月13日に元宮内庁主席楽長の豊英秋先生と児童たちが一緒に席田を歌い、貴重な時間を過ごしました。
また、豊先生をはじめとした日本を代表する方々による雅楽の演奏会が開かれ、謡物・舞楽・管絃の三つの演目を鑑賞しました。席田小学校の児童たちにとって初めて自分の目で見る雅楽だった児童が多かったようで、終始真剣な眼差しで見ていました。
演奏会の終了後、管絃で使用される楽器を一人ずつ体験し、普段の学校生活では経験することのできない雅楽に親しむことができました。
ギャラリー
席田小学校の生徒たちによる、雅楽体験の様子を撮影した画像です。初めて雅楽で用いる楽器に触れ、生徒たちは興味津々でした。生徒たちが、雅楽演奏者の方々に一人一人丁寧に教わりながら楽器を奏でる様は、真剣そのものでした。
雅楽の簡単な歴史
5世紀から9世紀頃、インド・ベトナム・中国から伝わった「唐楽(とうがく)」、渤海や朝鮮から伝わった「高麗楽(こまがく)」を日本人の好みに合わせた曲調にしたものが日本の雅楽と呼ばれるものです。唐楽と高麗楽は外来雅楽と言われており、現在大陸では消滅し残っていません。 日本でのみ1300年以上受け継がれて、現在も演奏され続けていることは奇跡だとされています。
雅楽は日本で最も古い音楽であり、世界的にも最古のオーケストラと言われています。雅楽は上古より伝わる日本古来の神楽と歌舞、飛鳥から奈良時代に大陸からわが国が輸入し日本音階へ和風化し発展させた管絃と舞楽、そして漢詩と民謡から作られた謡物(朗詠と催馬楽)の三種類に分かれます。現在宮内庁式部職楽部にて一千年の時を越えて伝承されている雅楽は国の重要無形文化財に指定され、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されています。